“絶望の中の希望”の原点!ハルカトミユキ、憧れのTHE BACK HORN山田将司と夢の対バン

ライブレポート | 2017.01.28 17:30

LOOP presents 『THE TOUGHER』 2017年1月27日(金) 代官山LOOP
PHOTO:近藤みどり

昨年12月から行われてきたハルカトミユキのアコースティックライブシリーズ第3弾となったこのライブ。前列に用意された椅子席に加え、多数の立ち見客が会場内を所狭しと埋め尽くす大盛況の中、オープニングアクトのカヨコがまず、昨年末にリリースしたばかりの新曲「LOVE IS BAD COMEDY!」を含む、アップテンポな5曲を披露。

会場があたたまったところでハルカトミユキが歓声に包まれながらステージに登場し、1曲目の「世界」を爽やかに歌唱した。2曲目の「バッドエンドの続きを」を歌い終えたところでボーカルのハルカが、今回の対バン相手である山田について語り始める。

15歳の時にTHE BACK HORNを知ったというハルカは、「誰にも言えないような人間の醜い部分を歌っていて、当時の自分が救われた。『いつかこんな歌を作りたい』と思い続けて12年。やっと今、歌で感謝を伝えられる」と、この日の競演への並々ならぬ想いを口にした。

さらに、大学時代THE BACK HORNの曲をコピーしていたハルカをミユキが気に入ったという、結成のきっかけとなったエピソードも飛び出した。「だからハルカトミユキの曲が暗いのは、影響を受けたTHE BACK HORNのせいです!8割がTHE BACK HORNで2割がRadioheadのせいかな。青春時代に聴いた音楽はずっと影響し続けますね…もちろん良い意味で」と笑いながらも、12年越しの感謝と尊敬を込め、3曲目ではハルカが15歳の時にリリースされたTHE BACK HORNの「キズナソング」をカバーして披露。ハルカの想いが乗った芯のある歌声と、ミユキの澄んだコーラスに会場からは感嘆の声が漏れていた。

その後は現実の重たさや非情を鋭く突き刺す「Pain」、「絶望ごっこ」、「ドライアイス」、叫びたくなるような不安やもどかしさを表現した「Vanilla」と続く。

最後に披露したのは、最新アルバム収録曲「光れ」。「さよなら思い出 もう一度歩き出す あのとき描いた未来は」という歌詞が、「今日はゴールではなくひとつの通過点。これからも私たちは新しい夢を叶えていく」という彼女たちの強い意志を感じさせた。“絶望の中の希望”を歌い続けるハルカトミユキだからこその、この叙情的なセットリストの流れは、デビューからの5年で培ったバンドとしての完成度の高さを伺わせた。

一方山田は、サントリー鏡月のCMソングでもある「きょうきみと」、つじあやのとコラボした「15歳」、THE BACK HORNの「tonight」など、ソロ曲とバンド曲を織り交ぜたバラエティ豊かなセットリストで観客を魅了。さらに喜納昌吉の「花〜すべての人の心に花を〜」も披露し、ボーカリストとしての力量を見せつけてくれた。

そして5曲目ではハルカトミユキの「奇跡を祈ることはもうしない」をカバー。これは山田から2人へのサプライズだったそうで、ハルカは「私たちが『キズナソング』を歌うことは伝えていたんですけど…まさか私たちの曲を歌ってくれるなんて」と、感無量の様子だった。

アンコールでは、THE BACK HORNの「未来」をハルカトミユキと山田将司が一緒に歌う演出もあり、単なる「憧れる/憧れられる」といった関係を越えた、互いへのリスペクトや絆を垣間見ることができた。今回ハルカトミユキにとって、12年越しに叶った山田とのライブ競演が、これからの飛躍の大きな希望になったことは間違いないだろう。

 

ハルカトミユキ デビュー5周年記念/東名阪バンドツアー開催!

HARUKATOMIYUKI +5th ANNIVERSARY TOUR 2017

[Special Live] 2月16日(木) 東京 池袋LiveHouse MANHOLE
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2月18日(土)名古屋 SPADE BOX
開場 17:30 / 開演 18:00
お問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

2月19日(日) 大阪 心斎橋BIGCAT
開場 16:30 / 開演 17:00
お問い合わせ:清水音泉 06-6357-3666

2月25日(土) 東京 赤坂BLITZ
開場 17:15 / 開演 18:00
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※入場順整理番号付
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THE BACK HORNKYO-MEI対バンライブ」

2月16日(木)仙台Rensa    【KYO-MEI対バンライブ in SENDAI】
2月17日(金)弘前Magnet    【KYO-MEI対バンライブ in HIROSAKI】
3月02日(木)福岡BEAT STATION    【KYO-MEI対バンライブ in FUKUOKA】
3月04日(土)岡山YEBISUYA PRO    【KYO-MEI対バンライブ in OKAYAMA】
3月05日(日)周南RISING HALL    【KYO-MEI対バンライブ in SHUNAN】
3月21日(火)名古屋ダイアモンドホール    【KYO-MEI対バンライブ in NAGOYA】
4月12日(水)UMEDA CLUB QUATTRO    【KYO-MEI対バンライブ in UMEDA】
4月14日(金)高松MONSTER    【KYO-MEI対バンライブ in TAKAMATSU】
4月15日(土)松山サロンキティ    【KYO-MEI対バンライブ in MATSUYAMA】
4月27日(木)長野club JUNK BOX    【KYO-MEI対バンライブ in NAGANO】
4月28日(金)富山MAIRO    【KYO-MEI対バンライブ in TOYAMA】
5月17日(水)HEAVEN’S ROCKさいたま新都心    【KYO-MEI対バンライブ in SAITAMA】
5月24日(水)川崎CLUB CITTA’    【KYO-MEI対バンライブ in KAWASAKI Vol.2】
5月31日(水)川崎CLUB CITTA’    【KYO-MEI対バンライブ in KAWASAKI Vol.3】
[全公演]¥4,200(税込・ドリンク代別)

THE BACK HORNオフィシャルサイト http://www.thebackhorn.com