映像と音楽と身体表現のミクスチャー、enraが→Pia-no-jaC←とコラボ・ライブ

ライブレポート | 2017.01.23 15:00

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enra “PARALLEL WORLD”
2017年1月19日(木) 赤坂BLITZ
出演:enra [ゲスト]→Pia-no-jaC←
TEXT:兵庫慎司
PHOTO:岸田哲平

音楽と映像と身体表現によるパフォーマンス・ユニット、enraが→Pia-no-jaC←をゲストに招いた公演、『enra “PARALLEL WORLD”赤坂BLITZ』2デイズの1日目=1月19日(木)が終了した。2014年9月に→Pia-no-jaC←の主催イベントにenraが呼ばれる、続いて2015年5月にenraがカンヌ国際映画祭のオープニング・アクトで出演した際に楽曲を→Pia-no-jaC←に依頼(ただし生演奏ではなく音源と共にパフォーマンス)、という形でコラボしてきたこの2組だが、enraの公演に→Pia-no-jaC←が参加するのは、今回が初めて。2016年は国内14本、北米10本のツアーを行ったenraの、2017年最初のステージでもある。

この日のために新しく作られたオープニング映像に続き、パフォーマー6名による“Firebird”でライブがスタート。2名、4名、1名、また4名──と、曲によってパフォーマーの数が変わりながら、また、キューブや炎や羽根のグラフィック、空や星や宇宙のグラフィック、実写の街の風景や世界各地の風景──と映像も切り替わりながら、音と映像と身体の動きが分かちがたく結びついた、世界のここにしかないenraのパフォーマンスが披露されていく。

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オープニング合わせて9曲のパフォーマンスが終わり、10分の休憩をはさんで後半へ。3曲のパフォーマンスを終えたところでいったんステージに誰もいなくなり、ステージ両袖にピアノとカホンがセットされる。そして、なんとenraのメンバーに→Pia-no-jaC←のHIRO(カホン)とHAYATO(ピアノ)も加わって、映像とシンクロしたアクションを見せながら登場、客席を驚かせる。パフォーマー6人と共に、カンヌの際に曲提供した“FILMS”でコラボがスタート。身体表現と映像が、生演奏による音と完璧にシンクロしたステージを、観客は息を呑んで見つめる。

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→Pia-no-jaC←ふたりだけによる“Nostalgia”をはさんで、HIROのカホンと声(彼の「ハアッ!」という叫びがパフォーマンスのポイントになっていく)と男性パフォーマー5人による“眞”(HIROのソロ楽曲)へ。基本enraは、まずパフォーマーが曲に合わせて身体表現を決め、それに合わせて主宰者である映像作家、花房伸行がそれに映像を作る、という手順で作られているが、この曲は花房が袖のVJセットにはりつき、生で映像を出していく。

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そして、初めてこの両者がコラボレーションした→Pia-no-jaC←の曲、“METROPOLIS”を改めて披露し、ライブは終了した。

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鳴り止まない拍手に応えての二度のカーテンコールのあと、花房が「enraは普段、言葉を一切使わないのがルールなんですけど」と前置きしてアフタートークを──という、めったに見られない光景も。enraと→Pia-no-jaC←の関わりやこのライブに至った経緯などを、花房とHIROとHAYATOが語った。「このライブで歩き方を教わりました!」「(映像と)合ってんのか?って心配で、自分では見れないから」「稽古で最初に歩いた時、マネージャーに『大阪のヤンキーの歩き方ですね』って言われました」と、先程の登場時のパフォーマンスをネタにし、会場が笑いに包まれた。

→Pia-no-jaC←は現在、1月から3月までかけて全国22ヵ所を回るツアーの最中。enraは2017年も海外公演に加え、国内ツアーも予定している。詳細は近日中に発表される予定。

enra Live Schedule

海外公演に加え、国内ツアーも予定。
詳細は近日中に発表予定!

→Pia-no-jaC← Cinema Popcorn Tour 2017

2017年1月27日(金) 三重・Live Music M'AXA
2017年1月28日(土) 岐阜・岐阜Club-G
2017年1月29日(日) 静岡・Live House 浜松窓枠
2017年2月4日(土) 兵庫・THE LIVE HOUSE CHICKEN GEORGE
2017年2月5日(日) 京都・京都磔磔
2017年2月11日(土祝) 愛媛・松山サロンキティ
2017年2月12日(日) 香川・高松オリーブホール
2017年2月18日(土) 宮城・仙台Rensa
2017年2月19日(日) 岩手・盛岡 CLUB CHANGE WAVE
2017年2月25日(土) 北海道・Zepp Sapporo
2017年3月4日(土) 長野・NAGANO CLUB JUNK BOX
2017年3月5日(日) 富山・富山MAIRO
2017年3月11日(土) 大阪・なんばHatch
2017年3月12日(日) 愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
2017年3月18日(土) 大分・大分DRUM Be-0
2017年3月19日(日) 福岡・福岡DRUM LOGOS
2017年3月20日(月祝) 広島・HIROSHIMA CLUB QUATTRO
2017年3月26日(日) 東京・国際フォーラム ホールC
NOW ON SALE

TOKYO INSTRUMENTAL FESTIVAL 2017 Sing Your Song!

2017年4月23日(日) 新木場Studio Coast
12:30 開場 / 13:00 開演
出演アーティスト
→Pia-no-jaC← / NAOTO / fox capture plan / ADAM at / カルメラ / Afro Begue / bohemianvoodoo / TRI4TH / WAIWAI STEEL BAND
→TOKYO INSTRUMENTAL FESTIVAL 2017 オフィシャルサイト

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