Amelie 「君が為に鐘が鳴る/さよならバイバイ」Release Tour 2016 11/30(水)TSUTAYA O-WEST ライブレポート!

2016.12.0518:00

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Amelie

2016年11月30日(水) TSUTAYA O-WEST
●Report:田中サユカ
●LIVE PHOTO:JUNPEI HIYOSHI

アンコールが終わり、客電が会場を照らし始めてからも未だ愛惜の手拍子が約5分間も響いていた——これだけでも、この日のワンマンライヴの価値を物語っていると思わないか。

2016年11月30日、ホーム・越谷での5周年記念ライヴがまだ記憶に新しいAmelieが、早くもシングル「君が為に鐘が鳴る/さよならバイバイ」のリリースツアーで我々の前に登場した。この日はツアーファイナルで、バンドにとっても初のキャパに挑戦したネクストステージでもあった。

Amelie

「ようこそみんなー!」クラップを誘ってまず鳴らしたのは、Amelieライヴではトップアンセムとしてお馴染みの「honey」だ。これは“Amelieが私の人生だ”と誓った頃の思い出が溢れるほどに詰まっている、バンドにとっても意義深い一曲だ。その意志を乗せて「GuruGuru」「アネモネ」と、ライヴのペースをがっちり掴む。あっきー(Ba)が胸に手を当てた辺りで会場は更にヒートアップ!不意に見せたmickの笑顔も含め、ひと回りもふた回りも大きく見えたスタートダッシュだった。

「月夜に君とランデヴー」では、サスが落とされた空間とファンクビートに合わせたグルービーなMCが相まって、ドラマティックなインターバルを演出。「ここから先はみんなの力が必要なの!」というmickの合図で、お得意のAmelie流コール&レスポンスが始まるのだが、このつうかあ具合と言ったらない!そもそもAmelieは一方的なステージを見せるつもりは一ミリもない。ライヴは観客と作ることを互いに感得されているようで、見ていてシンプルに感動する。
最前列の二人組も、ザ・仕事帰りなおじさまはもちろんテンション爆発、例えばスタートに出遅れた内気そうな女子も心配ご無用、この時点でみなさんもれなく絶好調、だ。

Amelie

「リリィ」「WONDER」を経て、ここで初めて楽器の音が止んだ。その瞬間、mickが喜びの声をあげる。「またひとつ夢が叶った!ありがとうございますー!!」聞けばここO-WESTは、mickが初めて足を運んだライヴハウスだったという。当時はまだ学生で、制服のまま電車で渋谷入り、それから私服に着替えてガガガSPとムラマサ☆のツーマンに参戦した。コインロッカーの存在も知らずに制服を入れたリュックを前向きに背負っていたという初々しいエピソードを話すと、前にリュック、後ろにギターを背負った普段のスタイルから「今の基本スタイルでもあるよね。」と、あっきー(Ba)が一言。すると「そういうバックパッカーっぽいイケてる人がいたら、それはmickです。」とフランクな笑いを誘った。

いつかここでワンマンをやりたい、あの時の夢を胸に「だから、みんなありがとう!」と、噛み締めながらライヴは続く。新曲「タイムライン」のセンチメンタルなロックナンバーにオーディエンスも身を任せ、新しいAmelieが見えたとされる曲「グッバイハロー」へ。この曲は心友・赤澤えるの影響によるもので、以前よりAmelieのMVを手がけている彼女は、本シングルのシンボルでもある赤いフレアスカートもデザインした。4人は、彼女によって出会えた新しい“景色”を確かめるように、音を解放した。

その後にドロップされたのはAmelieのもう一つのトップアンセム「手紙」だ。出だしブレイクから、今度はオーディエンスが歌ってバンドに届ける。いつか直人(G)が特別好きだと言ったこの曲は、恐らくバンドAmelieを好く全ての人が好きな歌。遠く後ろで見守るファンも、両手を広げて揺れていた。

Amelie

もう迷うものは何もない。今回のシングル「さよならバイバイ」を投入すると、新曲とは思えないほどノリまくり、踊りまくり。そうくれば直人(G)のギターソロにも磨きがかかるってもんだ。続く「君が為に鐘は鳴る」になると盛り上がりは加速、オーディエンスはテンションのみで見事に“鐘”を鳴らした様であった。しかしその“鐘”を鳴らしたのはAmelieに背中を押されたファンだけではなかろう、ファンに背中を押されてAmelieもまた“鐘”を鳴らしていたではないか。こんな幸せな関係はそうあるまい。

さらに特筆すべきは、mickの清濁合わせ呑む強さとファン(あるいは関わる人々)を信じる勇気、絶対的な透明感——それらAmelieの大きな魅力に触れる機会に恵まれたということだ。mickは本公演でのSOLD OUTするということの苦労を打ち明けた。「ステージに立つのが正直怖かったの——これまで全てのワンマンを“完全制覇”してきた実績を誇るAmelieにとって、今回ほど困窮した体験はないのかもしれない。」さらけだすmickに、会場全体が(もちろん僕も)より深く引き込まれた時間がそこにあった。mickはMCをこう締め括った。

「今日はこんなにいっぱいの人が来てくれて、本当にありがとうございます!その大切な一人一人に、この歌を届けます。」

ヴォーカルから聴かせるリバーブ感たっぷりの「ヒーロー」はO-WEST中をAmelieのユートピアと導いた。それは見せかけではなく、その場限りでもなく、確かにオーディエンスと誓えた場所。僕たちは、認め合って許し合いたいんだ。そして、同じことを願う人々と僕らが繋がることのできるこの「場所」をこれからも守って行きたいんだ。それにはこの音楽が必要なんだ——と、ちょっとエモすぎるだろうか?SNS上でも「mickちゃんの歌声は世界を救う…!と思った。」とあったくらいだ、僕にも確かにそう聞こえてしまったんだからもう仕方があるまい。

Amelie

熱烈に迎えられたアンコールでは、「重大発表」と書かれた封筒をmickが読み上げる。それは2017年1月11日にミニアルバム『ドラマチック』がリリースされ、それに伴った全国18箇所のツアーを開催する知らせであった。ツアーファイナルは、なんとこの会場を更に上回る渋谷クラブクアトロだ。このバンドはなんとまた一段、階段を上がろうとしている。
新曲「ドラマチック」、オールラストの「monster」での渾身のプレイとともに、会場全体が光で満たされた。大声で放たれたmickの声が細部まで染み込んでいく。尊い時間は、ピアノを鳴り響かせながら、静かに響くドラミングを余韻に残し、4人は爽やかにステージを後にした。

新譜『ドラマチック』は、Amelieが葛藤の末に初めて「有限」を受け入れ、また新たなる一歩を踏み出そうとした“決意の作品”と言えるだろう。今回のライヴを手応えに作品がより多くの人々に届くだろうし、彼らが描いた次の景色を見たいと思う。
ぜひ4人の勇敢な姿をあなたにも見届けて欲しい。

 

「君が為に鐘が鳴る/さよならバイバイ」Release Tour 2016
2016.11.30(水)TSUTAYA O-WEST
セットリスト

01. honey
02. GuruGuru
03. アネモネ
04. 月夜に君とランデヴー
05. リリィ
06. WONDER
07. 手をつないだ
08. タイムライン
09. グッバイハロー
10. 手紙
11. parade
12. さよならバイバイ
13. 君が為に鐘が鳴る
14. メグリメグル
15. ヒーロー
Encore
01. ドラマチック
02. monster

Amelie 『 ドラマチック 』 Release Tour 2017

2017年1月29日(日) 越谷EASYGOINGS
2017年2月1日(水) 横浜CLUB Lizard
2017年2月8日(水) 宇都宮HEAVEN'S ROCK VJ-2
2017年2月9日(木) 水戸Light House
2017年2月11日(土) 郡山#9
2017年2月19日(日) 横須賀かぼちゃ屋
2017年3月1日(水) 長崎STUDIO DO!
2017年3月3日(金) 小倉FUSE
2017年3月4日(土) 大分CLUB spot
2017年3月20日(月) 広島BACK BEAT
2017年4月5日(水) 金沢vanvanV4
2017年4月6日(木) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2017年4月7日(金) 仙台enn 3rd
2017年4月28日(金) 福岡Queblick
2017年4月29日(土) 岡山CRAZY MAMA 2nd room
2017年5月6日(土) 名古屋HeartLand STUDIO
2017年5月14日(日) 大阪LIVE SQUARE 2nd LINE
【TOUR FINAL】
5月19日(金) 渋谷CLUB QUATTRO
詳細は下記オフィシャルサイトにてご確認ください。
http://www.amelie-web.com/live

LIVE DI:GA JUDGEMENT 2016

2016年12月31日(土)渋谷CLUB QUATTRO/TAKE OFF 7(渋谷)
[出演]
渋谷CLUB QUATTRO:ART-SCHOOL / UNCHAIN / SHISHAMO(Count Down) / SUPER BEAVER / tricot / Nothing’s Carved In Stone / the band apart / フレンズ / Bentham / 夜の本気ダンス(※五十音順)
TAKE OFF 7:Amelie / Shout it Out / DENIMS / パノラマパナマタウン / THE BOY MEETS GIRLS / LUCKY TAPES / リーガルリリー / RiNGO TONE(※五十音順)
NOW ON SALE
LIVE DI:GA JUDGEMENT 2016 オフィシャルサイト

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