新メンバー2人加入のドラマチックアラスカがブレずに追い続けるロックンロール・ドリーム!ミニアルバムと年明けツアーで刻む新たな一歩!

インタビュー | 2016.12.03 12:00

あの頃はバンド名を1回しかタイトルに付けられないって知らなくて(笑)。(ヒジカタ)

──でも二人とも、最初にワンマンツアーだったのが良かったのかも知れないですね。アルバムレコーディングはこの4人で行ったんですよね?

ヒジカタ はい。その時、まだ正式メンバーではなかったんですけど。作品はライブの切り抜きだと思うんで、ライブで一緒にやってくれてる人と録りたくて。自然な流れでこの4人で録り始めました。新しいメンバーとやるのも新鮮で、僕はレコーディングよりライブが好きなので、正直、あんまりスタジオ作業は苦手だったんですけど。苦手だったレコーディングも二人がすごく楽しくしてくれて、すごく良い雰囲気で録れました。

──「やっぱりバンドって面白いな!」と改めて思えたりもしました?

ヒジカタ 思いましたね。僕は家で打ち込みで曲を作るタイプじゃなくて、スタジオにメンバーが揃わないと曲が作れなくて。2人のスタジオは曲作りが上手く進まなかったんですけど、この4人でやるようになって、これまで滞ってたクリエイティブが解き放たれた感じがあって。歌詞は時間かかるけど、曲は無限に作れるんじゃないか? くらいの気持ちで作れて、作品にも余裕感が出てるんじゃないか? と思います。

──その余裕の表れが、異常にテンション高い「チャイニーズパッション」だったり(笑)。

ニシバタ あはは。あの曲は100%楽しいだけで作ってます(笑)。

ヒジカタ 確かに「中華っぽい、中華っぽい!」とか言って、爆笑しながら録ってましたからね(笑)。そういうので今までモヤモヤしていた物が一気に解き放たれて。

──だからこそ、「TEPPEN」では、<TEPPEN超えてやる>なんてことも歌えたりして。初期衝動が詰まった、1stアルバムに近い感覚があるかも知れないですね。

ヒジカタ タイトルも今までアラスカの地名を散りばめたり、ちょっと凝ってたんですけど、それもやめて。これまで好きだったファンには安心してこれからを楽しみにしてもらえるし、初めて聴く人にも好きになってもらえる作品になったと思います。

──1stミニアルバムで『ドラマチックアラスカ』ってセルフタイトルを付けちゃったけど、もう一度付けても良いくらいの内容ですよね。

ヒジカタ そう、あの頃はバンド名を1回しかタイトルに付けられないって知らなくて(笑)。「最初やし」くらいの気持ちで、来たるべき時に使う大事なカードだと思わなかったです。

ニシバタ ゲームのルール知らんから、そんなに強いカードって分からなかったよな(笑)。でも今回、レコーディングは短期間だったんですけど、ホントに曲が凄いスピードで出来て。二人も半分メンバーってところで、今までのドラマチックアラスカを考えながら、いままでのバンドで経験していることを入れ込んでくれたり、アイデアを出してくれて。今の楽しい感じだったり、前向きな感じを表せたアルバムになったと思います。

オモロなくても、なにか言葉を発して場を和ませるってことを一番やりました。(タケムラ)

──サワヤナギくんとタケムラくんは、初レコーディングいかがでしたか?

サワヤナギ レコーディング中に二人から「ドラマチックアラスカはこうだ」って指示はなかったので、僕なりにドラマチックアラスカらしさを意識しなきゃいけなかったんですけど。ワンマンツアーで感じたグルーヴ感もあったんで、そこに今までの経験も加えて、本当に好きにやらせてもらいました。

タケムラ 僕もドラマチックアラスカっぽさは出しつつ、僕の色も出したいなと思っていたんですが。何より環境づくりを一番大事にしたいと思ったので、ヤバい雰囲気になった時は僕が率先してチョケるということをやって(笑)。オモロなくても、なにか言葉を発して場を和ませるってことを一番やりました。

ヒジカタ いや、そういうことまで考えてレコーディングをしたことがなかったので、すごくありがたかったです。僕が好きなことをやったのを、サワヤナギくんが技術的なところでカバーしてくれて。タケムラくんが雰囲気を作ってくれて。バランスがすごく良くて。すごくやりやすくて楽しいレコーディングになりました。

──新たな決意表明となった1曲目の「TEPPEN」も良かったですが、バンドへの期待や希望を歌ったラスト「キミトフライト」もグッときました。

ヒジカタ 実は1曲目「TEPPEN」と「キミトフライト」で歌ってることは一緒で。闇の部分から歌ったのが「TEPPEN」で、光の部分から歌ったのが「キミトフライト」なんです。「ロックンロールドリーマーズ」でもバンドを始めた頃の気持ち、今も忘れていないあの日見た夢を歌ってるんですが。「僕が歌ってて君が笑ってて、それだけでいいんじゃないか?」って気持ちを忘れたくないなと思って作って、すごく気に入っていて。リード曲をどれにするか悩んだんですけど、いま一番伝えなきゃいけないことが「TEPPEN」に詰まっていたので、この曲で勝負しようと思ったんです。レコーディングの時に曲が出来すぎて、まだ形になっていない曲もたくさんあるんで、次も楽しみにしてて下さい。

──1月からはリリースツアーも始まります。

ヒジカタ 前回がワンマンツアーだったんですが、今回はワンマンもありながら、対バンも多くて。ワンマンだけだと客観性がなくなってくると思うし、まだまだ今の自分たちを主観出来ないので。対バンで色んなバンドを見たり、色んなお客さんに見てもらって、自分たちの糧にしたいと思ってて。僕たちもすごく楽しみなツアーですね。

──地元・神戸と東名阪はワンマンですが、そこでは今まで応援してくれたファンにも、今のドラマチックアラスカのカッコ良さを見せたいですね。

ヒジカタ はい。ファイナルの大阪なんばHatchでやるのは3度目で、思い入れもある会場なんですが。このツアーを経て次のステージに進みたいと思ってるので、その頃にはもっとたくましくなれていたら良いですね。

■ドラマチックアラスカ「TEPPEN」MV

 

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(Pacific Records)
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